とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

旧友と恥

 学校の帰りしな,小学,中学の同級生と出くわした。彼は同じ階に住んでいるということもあり,小学校の頃から仲良くしていた。中学からは筆者の不登校が激しくなったのでほとんど会うことも会話も無かった。高校へ入り,この3年と半年間,数回すれ違ったくらいで,まったく会話はなかった。それが今日,会って会話した。

 

 正直に言うと筆者は自分から声がかけられない体質なので,なにもないだろうと思っていた。だが,相手が話しかけてきたので非常に狼狽する。・・・まだ高校に行っているとは言えなかった。どこの学校?という問いに対してしどろもどろ,「まあ,〇〇の方」と辛うじて答えたが,範囲が狭かった。例えるなら市でもない区でもない,つまり市町村区で言うところの村を言ってしまった。嘘はつきたくなかったのでその手前の誤魔化しを実行したということだが,その誤魔化しも大変お粗末であった。「どこの”大”学?」と聞かれていたらどうなったことか。

 

 会話となると本当に頭が回らない。まず言葉が出てこない,焦ってるのか何か分からないが。

 最後に,彼は言った。「頑張ってな」と。

 嗚呼,なんという爽やかで良いやつなんだ。

 自分が恥ずかしいよ,ほんと。