とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

『読書の技法』を読む

 元外交官で、知の巨人とも呼ばれる佐藤優氏が、その読書の技法を本にした。

 サブタイトルは、『誰でも本物の知識が身に付く熟読術・速読術「超」入門』である。

 佐藤氏は、月に平均300冊、多い時で500冊もの本を読むという。

 一体、どのようにしたらそんな芸当が可能なのか。

 実は、ほとんどの本は「普通の速読」と「超速読」で、済ませているのである。
 その中で、熟読すべき本を選別しているのだ。

 まず佐藤氏は、超速読で本を4つのカテゴリーに分類する。熟読する本、普通の速読で読み読書ノートを作成する本、普通の速読で読み読書ノートを作成しない本、超速読で終わる本、である。

 速読術については、誰でもできそうだ。熟読術については、ややストイックな気がするが、知識が確かに身に付くと思う。

 そして、読書に際しては、何につけ、基礎知識が肝要だ。

 その基礎知識は、高校の教科書、参考書で身に付くと佐藤氏はいう。
 後半はそれについて語っている。

 この本を読むと、勉強するやる気が湧いてくる。
 買ってよかった。
 

尊敬するひとが、出来ました。

 自分にとって尊敬する人は誰だろうと考えてみた。
 
 どんなジャンルの人が自分にビビビッとくるのか。

 母上が『朝まで生テレビ』を見ていて、「この人すごいよ」というので見たら、三浦瑠璃女史という社会学者だった。

 まず最初に「ビッ!」とキタ人である。

 すらすらと口から滑り出してくる言葉。説得力。
 確かに「すごい!」と思った。
 
 それから、よくよく考えるに、「ビッ!」とクル人は知識人ばかりだった。

 古市憲寿氏、林修氏、池上彰氏、竹田恒泰氏等など。
 この人らは皆、「尊敬できる」と思える人たちだった。

 そう、つまり僕は、知力が高い人に惹かれる傾向があるのだ。
 自分が阿呆だからか、賢い人に憧れ的なものがあるのかもしれない。


 そんな中、最近、「俺はこのお方に一生ついていく」というほど尊敬する人が出来た。
 
 それは、佐藤優氏である。著作を読んで、「ビッ!ビビッ!ビビビビーン!」とキタ。
 
 まさしく知の巨人といってもよい。

 溢れ出る知性、圧倒的な知識。教養への考え方、思想、ほぼほぼ完璧である。

 この人の著作は、全部買いたいと思うほどだ。

『ずるい勉強法』を読む

ずるい勉強法―――エリートを出し抜くたった1つの方法

ずるい勉強法―――エリートを出し抜くたった1つの方法

 むかしはヤンキーで、偏差値も低かった著者が、司法試験に一発合格した勉強法を語る。

 過去に『ずるい暗記術』なる本を出しているが、内容は対して変わらない。買うなら『ずるい勉強法』の方が良いだろう。

 中盤から中だるみ気味。勉強法とはあまり関係がなくなっていく。書くことがなくなったのだろう。そこも前著と同じ。
 ただ、中盤までは確かに勉強法を書いている。効率的な勉強法。ノート書くの面倒くせー、という筆者にはぴったりである。
 
 まあ、ノートを書いたほうが記憶の定着率は高い。大事なのは必要最小限で、本当に大事なところを書く、と言う感じか。
 
 前作からタイトルだけ変えてほぼ同じ内容をだした、という印象。