とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

『あんぽん 孫正義伝』を読んだ

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

 ソフトバンク孫正義氏のノンフィクション本。

 これを読もうと思ったきっかけは、孫正義氏の講演か何かの発言を見たことだ。

 「私はここにいる誰よりも勉強した。熱があろうと、食事中でも、トイレでも」というような発言だ。

 筆者はそこに関する部分、勉強法だとかモチベーションを維持する方法とかを期待して読んだ。しかし、解決はしなかった。
 ただ、孫正義氏の育った環境やその境遇が、そこまでの努力を可能にさせたのかとは思う。
 冒頭に「孫は…豚の糞尿と、豚の餌の残飯、そして豚小屋の奥でひっそりつくられる密造酒の強烈なにおいの中で育った」とある。

 孫氏の父親である三憲氏も強烈なキャラクターである。
 
 孫家のダイナミックなファミリーヒストリーや、ソフトバンク草創期の裏話など、面白い伝記であった。

 ちなみに、タイトルのあんぽんとは、孫氏が帰化する前の名前、「安本」から来ている。

『読書の技法』を読む

 元外交官で、知の巨人とも呼ばれる佐藤優氏が、その読書の技法を本にした。

 サブタイトルは、『誰でも本物の知識が身に付く熟読術・速読術「超」入門』である。

 佐藤氏は、月に平均300冊、多い時で500冊もの本を読むという。

 一体、どのようにしたらそんな芸当が可能なのか。

 実は、ほとんどの本は「普通の速読」と「超速読」で、済ませているのである。
 その中で、熟読すべき本を選別しているのだ。

 まず佐藤氏は、超速読で本を4つのカテゴリーに分類する。熟読する本、普通の速読で読み読書ノートを作成する本、普通の速読で読み読書ノートを作成しない本、超速読で終わる本、である。

 速読術については、誰でもできそうだ。熟読術については、ややストイックな気がするが、知識が確かに身に付くと思う。

 そして、読書に際しては、何につけ、基礎知識が肝要だ。

 その基礎知識は、高校の教科書、参考書で身に付くと佐藤氏はいう。
 後半はそれについて語っている。

 この本を読むと、勉強するやる気が湧いてくる。
 買ってよかった。
 

尊敬するひとが、出来ました。

 自分にとって尊敬する人は誰だろうと考えてみた。
 
 どんなジャンルの人が自分にビビビッとくるのか。

 母上が『朝まで生テレビ』を見ていて、「この人すごいよ」というので見たら、三浦瑠璃女史という社会学者だった。

 まず最初に「ビッ!」とキタ人である。

 すらすらと口から滑り出してくる言葉。説得力。
 確かに「すごい!」と思った。
 
 それから、よくよく考えるに、「ビッ!」とクル人は知識人ばかりだった。

 古市憲寿氏、林修氏、池上彰氏、竹田恒泰氏等など。
 この人らは皆、「尊敬できる」と思える人たちだった。

 そう、つまり僕は、知力が高い人に惹かれる傾向があるのだ。
 自分が阿呆だからか、賢い人に憧れ的なものがあるのかもしれない。


 そんな中、最近、「俺はこのお方に一生ついていく」というほど尊敬する人が出来た。
 
 それは、佐藤優氏である。著作を読んで、「ビッ!ビビッ!ビビビビーン!」とキタ。
 
 まさしく知の巨人といってもよい。

 溢れ出る知性、圧倒的な知識。教養への考え方、思想、ほぼほぼ完璧である。

 この人の著作は、全部買いたいと思うほどだ。